夫と不倫相手のB子は同じ会社に勤めていました。慰謝料請求の合意契約が成立する前のある日、仕事終わりの会社の出入り口でB子に待ち伏せされました。
夫が無視して立ち去ろうとすると、B子は泣きながら「待って!」と声をかけ、思わず話を聞かざるを得ませんでした。彼女は私には直接連絡せず、夫だけに「読んだら捨ててほしい」とラブレターを手渡しました。
ラブレターの内容
ラブレターの内容は、慰謝料請求の合意契約が成立する前に最後に話したかったという想いと、「慰謝料支払いの件が夫にバレてしまい、迷惑をかけるかもしれない、ごめんなさい」という謝罪、さらに「私のこと好きでしたか?」という切実な問いかけもありました。
夫の正直な告白
夫は私に正直に話してくれました。
「逃げたかったけど、相手の女性の気持ちもあるし、泣かれたから逃げられなかった」と。
その言葉を聞いて複雑な気持ちになりました。夫も苦しかったんだと思う反面、その態度に腹が立つ自分もいました。
弁護士の見解と相手弁護士の対応
弁護士に相談したところ、
「それはありえないですね…」と呆れたように言われました。
私たちの感情や事情を汲み取ってくれるプロの目から見ても、あの女性のしつこさや態度は異常だったようです。
相手の弁護士も同じように呆れていたそうで、こちらの弁護士からの警告や請求に素直に応じてきたのは、結局、向こうも不利だと理解していたからかもしれません。
夫の優しさと私の複雑な思い
夫は優しい人です。その優しさが、私にとっては時に救いであり、支えでした。
でも、その優しさが逆に、私も不倫相手のB子も傷つけているのではないかと、最近強く感じています。
夫は自分の感情をうまく整理できていないのかもしれません。私たち二人の気持ちを同時に抱え込み、曖昧なまま先送りにしているように見えました。
B子への印象と怖さ
B子は素直に慰謝料を支払う意思を示していました。
その点は悪い子じゃない、ちゃんとけじめをつけようとしている子なんだと思っていました。
でも同時に、自分も既婚者なのに夫に対して本気で向き合っているその姿勢には、どこか怖さを感じずにはいられませんでした。
夫婦関係を壊してまで執着するほどの想い。
それはもう単なる過ちや遊びではなく、深い感情なのだと痛感しました。
次回予告
今回の慰謝料問題が一段落したかと思いきや、予想もしなかった人物が私に直接会いに来ました。
その突然の訪問が、また新たな展開をもたらすことに……。
次回はその出来事と、さらに深まる心の葛藤についてお話しします。
どうか引き続きお付き合いください。
コメント