不倫問題が発覚し、慰謝料請求のために必要な手続きを進める中で、避けては通れないのが「書類の準備」です。これらの書類は、慰謝料請求を成功させるために欠かせない重要なもの。
私は、実際に弁護士事務所に相談しながら、どの書類が必要で、どのように準備していけばいいのかを学びました。
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私の体験談を元に、実際に提出した書類の内容や、作成時の心境の変化をお伝えしながら、あなたが準備すべき書類を整理していきます。
慰謝料請求を進めるうえで、必要不可欠な書類は何なのか、そしてその手続きの中でどのように向き合っていったのか、詳しくご紹介していきます。
提出を求められた主な書類
■ 戸籍謄本(全部事項証明書)※必須
- 原本または写し
- 本籍地の市町村で、婚姻日の記載のある最新のもの
■ 事情説明書
- 家族の主な出来事、もめごとのいきさつを時系列で記入した
- 結婚から不倫発覚、別居までの経緯をすべて記入した
■ 不貞行為の証拠資料
- 不倫の証拠(LINE、写真、通話履歴、メモ等)
- 時系列がわかるように整理して提出
- 私の場合はLINEのスクショと、夫と自白の録音データ、不倫相手が電話で不倫を認めた録音データを提出した
■ 相手の情報
- 不倫相手の名前、住所、勤務先など
- 夫と不倫相手の関係性(会社の同僚、後輩など)をまとめて伝えた
■ 不貞配偶者の念書
- 不貞配偶者(夫)に記載してもらう書類
- 誰と誰がいつ、どこで、何回不貞行為を行ったかを記入する
この中でも特にしんどかったのが、「事情説明書」と「不貞配偶者の念書」の作成です。
事情説明書は、不倫が発覚するまでの経緯や相手との関係性、不貞の詳細について、時系列に沿って書かなければなりませんでした。
頭では必要な作業だと分かっていても、思い出すだけで胸がえぐられるような内容を、自分の手でまとめるのは本当に辛かったです。
しかも、不貞配偶者である夫の協力も必要だったため、まるで傷口に塩を塗るような時間が再び訪れたようでした。
「なんで私がここまでやらなきゃいけないの」
「私が悪いわけじゃないのに…」
そう思いながら、涙を拭いてはパソコンに向かう日々でした。
でも「慰謝料請求しなくては前には進めない」「夫と不倫相手に社会的制裁を与えたい」という思いを強く持ち、作業を進めました。
「離婚を避けたいなら、書類作成に協力して」
事情説明書を書き終えたあと、私は夫に連絡して会いました。
慰謝料請求に必要な書類だということ、そして「離婚を避けたいと本気で思うなら、書類作成に協力してほしい」と伝えました。
夫はうつむきながらも、静かにうなずきました。
不貞配偶者の念書:具体的な内容
不貞配偶者として作成する念書の内容は、非常に詳細なものでした。
記載したのは以下の内容です。
- 誰(夫)が誰(不倫相手)と関係を持ったか
- 不倫相手の名前、住所、生年月日、電話番号、勤務先まで詳細に記載。
- いつからいつまで、どれくらいの頻度で会っていたか
- 特定の日付や回数、さらにどこで肉体関係があったのかも明確に。
- 不倫相手が夫を既婚者であることを知っていたかどうか
- これが重要なポイントで、不貞行為の意図的なものかどうかを証明するためです。
夫は震える手で、私の目の前で2枚分の念書を書き上げました。
どこで会っていたのか、いつのタイミングだったのか、その事実が文字として並んでいくのを、私は静かに見守っていました。
言葉にできない複雑な感情がこみ上げてきましたが、これは慰謝料請求のために必要な書類。
感情を押し殺し、前に進むための作業だと自分に言い聞かせました。
手続きが進むごとに突きつけられる“現実”
慰謝料請求の手続きを進めていくうちに、少しずつ自分の中で変化が生まれていきました。
それまでは、まるで悪い夢の中にいるような感覚で、夫の不倫も、弁護士への相談も、すべてが現実味を感じられなかったのです。
しかし、書類を一つひとつそろえていく過程で、次第に「ああ、これは本当に自分の身に起こったことなんだ」と、心が認めざるを得なくなりました。
慰謝料請求の手続きは、自分を傷つける行為だと思っていましたが、同時に、自分を納得させるための通るべき道でもあるのだと感じました。
手続きを進めるごとに、少しずつ前を向いて歩いている実感が湧いてきたのです。
痛みは消えないけれど、前に進むために必要な一歩だと、心の中でそう言い聞かせるようになりました。
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