適応障害で心療内科を受診。サレ妻の心が救われた瞬間

心の回復と子どもとの向き合い方

心の限界を感じた瞬間

不倫が発覚してからというもの、心の中は嵐のように荒れ狂っていた。

日常生活を送るのも辛く、目を閉じればあのやり取りが浮かんでくる。夜になっても眠れない日が続き、気づけば朝を迎えていることもあった。

子どもたちの前では笑顔でいようと心がけたけれど、一人になった瞬間に涙が溢れ出す。

食事を作る手も震えて、何をしても集中できない。


「このままじゃ、ダメになる」
心の限界を自分でも感じていた。

誰かに相談したい気持ちと、誰にも知られたくない気持ちが交錯して、どうしたら良いか分からなかった。そんな時、ふと頭をよぎったのが“心療内科”だった。ネットで調べると、心のケアを受けている人は少なくないことが分かった。

「行ってみよう、少しでも楽になるなら…」
私は心療内科の扉を叩くことを決意した。

受診を決意した理由

心療内科を受診しようと思ったのは、不安と絶望がピークに達した時だった。

朝起きるのが辛く、布団から出るのにも時間がかかる。子どもたちの前では笑顔を作るけれど、内心はボロボロで、ほんの些細なことでも涙が溢れた。

ネットで「不倫 心療内科」「適応障害 相談」などと検索してみると、同じような苦しみを抱えた人たちが心療内科を訪れ、少しずつ心を回復させている記事を見つけた。「私も話を聞いてもらいたい」と思うようになった。

ただ、迷いもあった。心療内科に行くなんて、大げさなのではないか、弱い人間だと思われるんじゃないか…。でも、限界はすぐそこまで来ていた。

「このままではダメになる」
自分だけで抱え込んではいけない、助けを求めることも大事だと思い、私は心療内科の予約を取ることを決意した。

心療内科での初診体験

いくつかの心療内科に電話をかけてみたものの、どこも予約は数週間先まで埋まっていた。

心の限界を感じていた私は、「今すぐにでも話を聞いてもらいたいのに…」と、途方に暮れていた。

それでも諦めずに探し続け、ダメ元で電話をかけた心療内科で、奇跡的にキャンセルが出ていることを知った。「明日来られますか?」と受付の人に言われ、私はすぐに「行きます!」と答えた。

当日、受付を済ませて待合室に座ると、少しだけ不安になった。どんな話をするのだろう、うまく伝えられるだろうか。でも、今まで溜め込んできた感情を吐き出せるかもしれないという期待もあった。

順番が来て診察室に入ると、優しそうな先生が迎えてくれた。私は緊張しながらも、これまでの経緯を一つひとつ話していった。不倫発覚の瞬間、相手とのやり取り、夫との話し合い…。

声が震え、涙がにじむ場面もあったが、先生は一度も遮らず、頷きながら聞いてくれた。

話し終わった時には、心が少しだけ軽くなった気がした。先生からは「適応障害の疑いがありますね」と言われ、治療方針の説明を受けることになった。

治療方針と処方された薬

先生は優しい口調で、私の話を整理しながら診断結果を伝えてくれた。


「お話を伺った限り、適応障害の可能性が高いですね。心の負担が大きすぎて、日常生活に支障が出てしまっている状態です。」

自分では気づかないうちに、心が限界を迎えていたのだと思うと、安心感と同時に少しだけ不安も感じた。でも、先生の落ち着いた説明に耳を傾けるうちに、「治療すればきっと良くなる」という希望も湧いてきた。

治療方針としては、まず心の負担を少しずつ軽くするための薬が処方された。

  • 抗不安薬:不安や緊張を和らげ、心を落ち着かせるためのもの
  • 睡眠導入剤:夜に眠れない日が続いていたため、睡眠の質を改善するため

また、定期的なカウンセリングも提案された。話を聞いてもらうだけで心が軽くなることもあるし、問題の整理や考え方の切り替えをサポートしてくれるとのことだった。

私は処方箋を受け取り、帰り道で薬局に立ち寄って薬を受け取った。
「これで少しでも楽になれればいいな…」
心の中でそう思いながら、家へと帰った。

受診後の心境の変化

心療内科を受診した後、少しだけ心が軽くなった気がした。話を聞いてもらえた安心感と、「自分はもう一人で抱え込まなくていいんだ」という安堵感があった。

処方された薬を飲み始めて数日経つと、夜も少しずつ眠れるようになった。眠れることで心の余裕が生まれ、日中の気持ちの落ち込みも和らいできた。カウンセリングでも先生に話を聞いてもらうたび、心の中のモヤモヤが少しずつ解消されていくのを感じた。

もちろん、完全に元通りになったわけではない。ふとした瞬間に不安や悲しみが襲ってくることもある。それでも、以前よりは前に進めている実感があった。

「少しずつでいい、自分のペースで進んでいこう」
そう心に決めて、また一歩踏み出すことができた。

結論:一歩踏み出したことの意味

心療内科を受診するという決断は、私にとって大きな一歩だった。最初は「大げさなのではないか」とか、「人に知られたくない」という気持ちが強かったけれど、心が限界に近づいていることを感じて、自分を守るために勇気を振り絞った。

実際に受診してみてわかったのは、専門家に話を聞いてもらうことで、心が少しずつ軽くなるということ。そして、治療を受けることで、眠れない夜が減り、日常生活に少しずつ笑顔が戻ってきたこと。

今同じような苦しみを抱えている人がいるなら、ためらわずに相談してほしい。

誰かに話を聞いてもらうだけで心は救われることもある。

決して一人で抱え込まなくていいし、助けを求めることは決して弱いことではない。

前に進むための一歩


私はそう信じて、これからも自分のペースで歩んでいこうと思う。

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